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8月3日にAmazonで風呂桶を買った

自宅に風呂がないので日々風呂屋通いをしている(関西では銭湯とは言わない、らしい)。歩いて十分のところにある風呂屋が最も近いけれど、夜更かしする時間帯により、また曜日により、好むと好まざるに関わらず、違う風呂屋にも行く。隣駅だったり、早朝の通勤前だったり。行かない日もある。

だからか、日々のことであるはずなのに、不思議と慣れたものではない。ひげそりを忘れたり、歯ブラシを忘れたり、靴下を忘れたりもする。それら突っ込む手提げ袋も、どっかいったりして時折変わる。見つからなければビニール袋に突っ込んだりもする。

そんな風に持って行くものを忘れるのはチャンチャンで済むけれど、持ち帰るのを忘れたら大変。これが、続く時は続く。買ったばかりのシャンプーに限って。翌日に忘れものを尋ねたりするけれど、そんな時に限って、そこへは行かない日が続いたり。連続して尋ねたりすれば「忘れ物を騙って物品を調達しようとする異常者」と見られないか、ひやひやする。

で、先日、これを買った。

 

レック YUNOA ( ユノア ) 底ゴム付き 湯おけ ( パープル ) 防カビ ・ 抗菌 BB-105

桶は、風呂屋にケロヨンの黄色い奴が沢山あってそれで不便ない。で、そこに何時も自分のシャンプーとか歯ブラシとか入れて……で、入れっぱなしで帰ってしまう。これが忘れ物の原因。なので、自分で桶を持参し、それを手提げ袋の代わりにすれば、どうあっても持ち帰り忘れることはないという寸法。なんと画期的なアイデア……ではなくむしろ、古き良き、漫画とかでも描かれる、ステロタイプなまでの、定番風呂屋通いスタイル。

で、その作戦が功を奏し、忘れ物がなくなりました。めでたしめでたし。

想定した忘れ物防止以外に役立ったこと。行き帰りがシームレス。手提げ袋に着替えを詰める、中身を確認する必要がない。当然ながらフタがついてるわけじゃないので、入ってる、載せる、だけ。風呂屋について、着替え類と風呂用品類を分類するのが何となく手間だったけど、上に載ってる布類をばっとロッカーに放り込んで、残りはその辺に置いて、服を脱いだら持って行くだけ。

あといづれも湿気を含むものなので、袋に入れて不健全に湿らせたままにしておくより放っておいても良い感じ。

こうした用途としては残念なところ。当然ながら容量はちと小さい。普通の家庭用シャンプーとかだと大き過ぎる。あと下着類をタオルで覆って見えないように工夫せねばならない。

あと、両手が塞がるので、行き帰りの寄り道がしにくい。まあするけれど。スーパー行ったりするけれど。せめて取っ手があったらいいのに、と思ったりもする。風呂通いに特化した風呂桶を開発して欲しい。

そんな不便ともあわさった予想外の効能。最近、風呂の帰りに、裏手にあるテイクアウトの店でフライドポテトを買って帰ることがある。すると店員に「この近くに風呂屋があるんですか?」と話しかけられた。「ありますよ」「何処ですか。私も入りに行きたいですね」「丁度ここから真っ直ぐ行って、すぐですよ。あ、でも、この店の営業が終わる頃には風呂屋も閉まっていますね。だからもっと向こうの、ちょっと遠いけど歩ける距離ではあるところにもっと遅くまでやってるところあって、でもそこは火曜日休みだから今日とかは(早口)」といった具合に、話のとっかかりになりました。

新しいiPhoneもM1グランプリ搭載のMacBook Airもデュアルキーボードもノイズキャンセリングイヤフォンも昇降ディスクもアーロンチェアもブラーバも食洗機も欲しいけれど、まあ現実的には数百円の風呂桶一つ、買って良かったと噛み締めて、安上がりなものです。